名家、千寿家に長年仕えてきたメイド頭の榊は三男の珪祥づきのメイドが入院したことで彼に一時的に代わりのメイドをつけることにした。既婚者のベテランメイドをつけることが難しく、新たに珪祥づきのメイドに選んだのは至って凡庸な容姿の娘、深海夕陽。落ち着いた人柄に十人並みな容姿、そんな彼女なら問題が起きることもない。そう思っていた榊であったが...続きを見る
紹介した人: 台風ン
登録日:2019年5月31日
終始傍観者であるメイド頭の視点から書かれるヤンデレ御曹司とメイドの物語。読み手が傍観者である以上二人の関係が緻密に書かれることは無く、更に短編であるため読み手に直接届く情報は少ないです。そのため、ヤンデレ小説としては物足りないと言う人もいるかもしれません。しかし、外野から見たヤンデレという点においてこれほど見事に表現した作品は少ないでしょう。 ラストはハッピーエンドではないので、暗い雰囲気のヤンデレを味わいたい方にもおすすめです。
2019年5月31日