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可もなく不可もなく 驚きやおもしろい!というものがある作品ではありません ヤンデレ短編としては安心感のある内容かと
世界観、主人公、各キャラクター、能力、ストーリーがよく練られており、ヤンデレハーレムという事故を起こしそうな要素を上手く扱い非常に綺麗に完結している作品。ファンタジー物としてのレベルは高い。 ただあくまで主人公の周りの女性は変人だとあるように、確かに大多数はヤンデレではあるのだが、その一言では表せないキャラクターとして書かれており、ヤンデレだけを追求して書かれた話ではない。 また、徐々に物語の核心が明らかとなっていく作りになっているため、最後まで読むかで大きく評価が代わる。 一章は伏線を散りばめたプロローグと思ったほうが良く、三章から本格的に話が動いてくるため、そこも評価がわかれるところ。 しかし全体を通して見た場合の完成度は高く、五章終盤からエピローグまでの流れは見事。 ここもまたヤンデレ好きには評価がわかれるところかもしれないが、ヤンデレヒロインが多数出てくる割には、非常に爽やかな読後感が味わえる。