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表はしっかり者のブラコン妹、裏は凶悪な殺人鬼であるヒロイン綾のキャラがすごく立っている。兄の陽一に対していじらしいアピールをする裏で邪魔者は容赦なく消す、可憐と残忍の二面性の狂気を魅力的に描けていると思います。 性描写より凄惨な暴力描写の方が多く、エロよりグロの方が気合が入っているように見える。個人的にはもっと綾のエロが欲しかった。 終盤で綾と陽一が一線を越えてからラストまでの展開がどうも雑なのが残念。
男子高校生の主人公、ヒロインは彼の姉と姉の友人。 登場人物は三人に絞られ、部外者のいない狭い世界での濃密な駆け引きがひたすらに続く。 壊れている女たちに対して、常人である主人公が獣欲と理性の狭間で揺れ動き翻弄され、狂っていく描写が秀逸。 気になる点としては、中盤から後半にかけてまでの『主人公の奪い合い』展開がワンパターンでくどく感じる。 更に主人公の心は最初から姉に大きく傾いており、友人の方は水を差す役目に終始して、ヒロイン二人の勝負は茶番じみて見えた。 姉の友人と主人公の関係を深く描写して、三角関係を完全に形成できていれば最高だった。エロ描写は食傷気味になる程多いので、文句なし。
